AT MAG
PALM INTERVIEW

1. まずはヨーロッパツアーお疲れさまです。ツアーを通して印象に残った事やそこでのバンド、シーン、どの様な体験をしてきたか簡単に伝えてもらえますか?

TAKAHASHI : 良くも悪くも印象に残ってることは山程あるし、日本ではできないだろうなっていう体験もたくさんありすぎて書ききれません(笑)とりあえずアムステルダムはカルチャーショックの連発でしたね。THE BLUE HEARTSの『情熱の薔薇』の歌詞『見てきた物や聞いた事 今まで覚えた全部でたらめだったら面白い そんな気持ちわかるでしょう』のフレーズがひたすらリフレインしてました…自分の持ってる価値観、常識はなんてチッポケなんだと心底思いました。シーンに関しては言及できるほど深入りしていないと思うのでなんとも言えませんが、単純に音楽を楽しむってことは海外の人のほうがより自然体で、難しく考えることなく全力 で楽しんでいるなと思いました。最終日のPunkillegal FestivalはPunkという音楽をキーワードに色々な思想をもった人達が共存し、100人以上の人達がそれぞれの役割をこなしながら運営、企画とDIYで全て行っているみたいなんですが、彼等の生活背景、音楽との関わり方、パンク・ハードコアのメッセージ性の強いリアルな音楽の力には本当に学び、感じるものが凄くありました 。バンドに関してはREGEMES、MCB、Extinction of mankind、Misantropic、Riisteyt、Heratys、Victims、Doom、Sonic ritual、From ashes riseのライブは最高でしたね。Punkillegal Festivalの大トリだったFrom ashes riseの『The Final Goodbye』のイントロが鳴った瞬間ツアーでの色々な思いが込み上げてきて、マジで泣きそうになりました。

2. 以前も海外ツアーではオーストラリアにも訪れていますが、palmでは海外ツアー時はどの様にライブをブッキングしているのでしょうか?

TAKAHASHI : 今のところ基本的にはバンド同士の繋がりや、紹介で現地のバンドと知り合ったりして、メールやなんだでやりとりして海外のツアーを組んでもらってます。

3. 久々となる単独音源、ニューEP「Die Consciously, Live Consciously」7"をリリースしました。意味深なタイトルですが、この作品に収録されている楽曲、込められた内容に付いて言及出来る範囲で良いので教えていただけますか?

TAKAHASHI : 「Die Consciously, Live Consciously」に収録されている3曲で一つの作品になるようにっていうのは意識しました。1曲目の「Die Consciously, Live Consciously」は今の自分の等身大の心境であったり、人生のテーマみたいなものですね。ぶっちゃけ曲としては自分の中で未完成の部分があるので完全な形でまた音源にしたいと思ってます。2曲目の『Holy Outsiders』は自分がリアルにハードコアという音楽を感じて、意識するきっかけを作ってくれて、今も色々な事を学ばせてもらってる尊敬するバンドに捧げる曲です。歌詞を読んだらすぐに分かると思います(笑)3曲目の『RED FLAG』は間違いなく歴史の上に生かされてる自分達、生きている自分達みたいな感じですかね。文字にすると堅苦しい感じがしますが、捉え方も感じかたも自由なんで適当に楽しんでもらえたら幸いです。

4. 「Die Consciously, Live Consciously」EP製作時は正式なギタリストはいなかった様ですが、楽曲製作、レコーディングはどの様に行っていたのでしょうか?

TAKAHASHI : 楽曲制作に関してはBaのヨッシーがスタジオにギターを持ってきて、Drのケンタと3人でなんじゃかんじゃと皆で作ってます。レコーディングは大阪のRED HOT STUDIOという所で録音したんですが、そのRED HOT STUDIOのエンジニアであり、SANDのギタリストでもあるSEXIMがギターを弾いて、録音もしてくれました。昨年リリースされたV.A2枚に収録した曲もSEXIMがギタリスト、エンジニアとして協力してくれてます。個人的にSEXIMとは彼がIMMORTALITYでギターを弾いていた時からの付き合いでお互いの事をよく知ってるし、エンジニア としても優秀で親身になって制作に関わってくれるので凄くやりやすいし、良い環境でレコーディングできました。

5. 「Die Consciously, Live Consciously」EPは7インチヴァイナルでフリーダウンロードコードクーポン付きというフォーマットでのリリースですがこれに関してバンド側の要望や意図はありますか?

TAKAHASHI : ヨーロッパツアーの時に、現地で売れる音源を何かリリースしたくてミニアルバムも中途半端だし、シングルCDとかも微妙だな…と、思っていてじゃあ7EPで出そうと思ったのがきっかけですね。海外ではCDよりヴァイナルの方が需要があるよーなんて話もよく聞くし、単純に自分達の音源をレコードで出すっていう憧れもあったん でリリースに協力してくれたALLIANCE TRAXには本当に凄く感謝してます。現物を見たときはまじで震えました。ヴァイナルの作品なんでレコードプレイヤーで聞いてもらうのが本望ですけど、レコードプレイヤーが無いって理由だけで興味はあるけど買わない、聞けないじゃ残念だし、今はステレオの前で音楽を聴くよりも、PCの前で。CDで聴くよりもMP3で音楽を聴く って人も普通に沢山いるじゃないですか?自分自身もそういうところが少なからずあるんでダウンロードコードを封入してます。良くも悪くも現代の産物なんでしょうね…。でも単純に音に関してはMP3がぬるい発泡酒、ヴァイナルがキンキンに冷えた生ビールくらい違うと思うんでレコードプレイヤーの上で味わってもらうのが最 高かと思います。


6. Ryan Patterson/Anxilallary Designによるアートワークも印象的ですが、これに関してイメージ等はあったんでしょうか?

TAKAHASHI : アートワークのイメージは全然無くて 「Die Consciously, Live Consciously」と言うワードをRyan Patterson/Anxilallary Designに伝えただけです。それで出来上がったのがこのアートワークだったんでしびれました。もう最高すぎて何も言う事は無いです。

7. 2000年結成という事で活動歴も10年目を迎えています。その間にメンバーチェンジを幾度か行っていると思いますが、現在のラインナップになってからはどの程度経ちますか?メンバー紹介も御願い致します。また、正式なギタリストはいませんが活動に支障をきたす事は無いのでしょうか?

TAKAHASHI : 結成当初からのメンバーはもう自分だけで、正確にはあんまり覚えてないんですがドラムのケンタが7年前くらいに加入して、ベースのヨッシーが6年前くらいですかね?なんでこの3人は6年くらい一緒にウダウダとしてるんじゃないですかね?正式なギタリストはいないですが幸いな事にレコーディングやライブと協力してく れる人がいるので、今のところ表立った活動に支障は無いです。本当に素晴らしい友人、仲間には感謝してます。でも問題はやっぱり色々とあるので一日も早く改善させたいですね…。コレ読んで気になる方は連絡下さい(笑)

8. 長い活動歴という部分からpalmというバンドを始めた当初と現在でバンドに対して活動方針、楽曲方針等、変化した部分などありますでしょうか?

TAKAHASHI : 活動方針とういうかバンドの在り方自体は特に何も変わってないと思います。楽曲に関しては根本的な部分は今も昔も通じるとこがあると思いますが、昔とはメンバーも違うし、聞く音楽の幅が広がったり、好みも変わってきたりで自然と試行錯誤しながら変わってきてるとは思います。今は曲作りもメンバーみんなでするのが普 通だし、バンドとしてのまとまりは過去最高に良いですよ。なんで一日も早く2ndアルバムを作りたいです。

9. palmはハードでヘヴィーなバンドにも関わらず、メタル・ハードコア・シーン以外の違ったシーンでのライブ出演、ツアーを行ったりと多方面で幅広く活動をしている印象がありますが特に意識している部分はありますか?

TAKAHASHI : 自分達が生息してるであろうシーンに対して、自分達のバックボーンとなる音楽に対しては最低限のリスペクトとマナーを持ってるつもりですが、特に意識してる部分は全然無いし、こういうジャンルだからとか、こういうシーンにいないといけないとか、こうしないといけないとかには興味が無いですね。かといって必用以上に 打算的に共演者を選ぶことも無いし、自然な成り行きで意気投合して誘って頂いたり、好きなバンドだから誘わせてもらったりしてます。どんなジャンルだろうが、どんなシーンにいようが格好良い音、格好良い人が好きです。

10. 活動の中で様々なバンドやアーティストと接して来たと思いますが、特に共感出来るバンドやアーティストがいたら教えて頂けますか?

TAKAHASHI : バンドとして色々な意味で共感できるバンドは沢山いて、特にこのバンドとは言えないですが、例えば極端な事を言うとEDGE OF SPRITやSANDもHAWAIIAN6も根本的なところは一緒だと感じますし、思ってます。個人的な事を言えばMORTALIZEDやGRIDLINK..etcのギタリストである松原さんは心から尊敬するし勝手に共感を抱いてるアーティストです。


11. また、palmに強くインスピレーションを与えているバンドやアーティストを幾つか挙げて頂けますか?

TAKAHASHI : これも上げだしたらキリがないですけど、分かりやすく言えばSLAYER、PANTERA、S.O.D、ENTOMBED、BLACK SABATH、Lynyrd Skynyrd、SLEEP、TRAGEDY、VOD、CONVERGE、MORTALIZED、TODAY IS THE DAYとかetcetcetc…て感じでありとあらゆるものにインスピレーションを受けてます。メンバーみんな地味に好みがバラバラですが個人的に最近はBRACK BREATH、KRALLICE、Buning Love、TRASH TALK、ACROSTIXの新譜なんかを良く聞いてます。

12. 地元大阪ではツアーバンドのライブを企画運営したり、palm自らがバンドでライブをする以外にも積極的に地元のサポートを行って来ている印象です。それに対して自負はありますか?

TAKAHASHI : 自分達の企画以外でも協力できる事があれば協力するし、サポートすることによって自分が住んでる街である大阪が面白くなるのであれば、なるべく積極的にサポートしようとは思ってます。当たり前の事をただ普通にやってるだけだと思うので別に自負とかそういった事を思った事は無いですね。

13. 今後のpalmの大まかな予定、展望を教えて頂けますか?ありがとうございました。

TAKAHASHI : もう2ndアルバムの制作しかないですね。とりあえずはそれ最優先で動く予定です。展望としては良い曲を書いて、良いライブして、色々な街に行って、色々な人に会って、バンド、そして音楽を楽しみたいです。こちらこそインタビューの機会を設けて頂いてありがとうございます。

Interviewed by DTKD 06/13/2010